茨城には大自然の恵みと豊かな五つの水系のもと、関東地方では最も多い43の酒蔵があります。おおらかな自然が育んだ美味しいお酒が、各蔵元の個性で磨かれ誕生しています。
日本酒の命ともいわれる米は、茨城県初のオリジナル酒造好適米「ひたち錦」が使われています。
県農業総合センター生物工学研究所が長い年月を掛けて育成した品種を、農業研究所が「奨励品種決定試験」でその特製を把握し、最良の栽培方法を見つけ出だしました。
「ひたち錦」は本県初の酒造好適米として県の奨励品種に採用されています。また、粒の大きさ、麹菌が破精込みやすい心白、雑味を生じさせるタンパク質の少なさなど、酒米に向いた品質を備えています。
ひたち錦は「JA茨城中央」「JA茨城みどり」「JA北つくば」「JAつくば市」の協力により、収穫されました。
茨城の酒造用水を概観すると、五つの水系に分類できるでしょう。八溝山麓を源に日立市で太平洋に注ぐ久慈川水系。那須岳を源にひたちなか市と大洗町の間で太平洋に注ぐ那珂川水系。筑波山を中心として笠間・岩瀬盆地以南の筑波山水系。県南部の利根川水系。さらに、利根川の支流ながら、県西の酒造り地域を巡る鬼怒川水系の五つです。
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◎吟醸酒
精米歩合60%以下の白米と米麹および仕込み水、少量の醸造用アルコールを原料にして吟味してつくったお酒で、香りが高くフルーティな味わいのお酒。
◎純米酒
白米と米麹および仕込み水だけを原料にしてつくったお酒です。醸造用アルコールを一切使わない、お米だけでつくられたお酒で、味は使われたお米の特長、蔵の特長が非常に出やすいお酒。
◎本醸造
精米歩合60%以下の白米と米麹および仕込み水、醸造用アルコールを原料として作られたお酒です。香りは控えめですが、清らかな味わいが特徴のお酒。
○特定名称酒は原材料・製造方法などの条件によって、さらに8種類に分けられます。
(吟醸酒・大吟醸酒・純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒・特別純米酒・本醸造酒・特別本醸造酒)